①脚本が斬新
キャラショーには必ずMCのおねぇさんという人がいる。
いわゆるショーの進行役だ。
冒頭に子供たちにお約束(着座観覧指示、ステージ進入禁止、応援よろしく)を説明したり、
販促やったり、ショーのクライマックスで子供を煽った り、
その職務は多岐にわたるのだが、、、
今回のショーは実を言うとある意味MCのおねぇさんこそが主役!
全国津々浦々のMCのおねぇさんを守るため、今日もプリキュアは戦っているのだ !
色んな演目見てきたけどこんな流れ初めて。
②MCのおねぇさんがハンパない件
意欲的な脚本であるが故、MCへの要求事項は生半可なものではない。
当演目を成立させるには有能なMCこそが必要不可欠だ。
トークや場をコントロールする力だけでなく、演技力も問われるのだから 、いささか酷なものである。
だが今回のMCさんにはむしろそれが「ハマり役」だったようだ。
仮にそんな不安があったとしても夢中でショーを眺めている内に霧散してしまうだろう。
見る者を圧倒する安定感。場数をこなすだけで得られるレベルではない。
かと言って「才能」の二文字で片づけてしまうのも失礼な話である。
それはまさに芸、才覚と経験に裏打ちされた「芸」である。
今日はいいものを見せてもらった。
③ひときわ子供たちに愛されている件
キャラクターショーは後半のクライマックスともなるやいなや、
MCのおねぇさんの
「みんな!プリキュアを応援してあげてーっ!」
という巧みな煽りと共に
子供たちの絶叫とも悲鳴ともつかない咆哮で会場が熱気に包まれてしまう。
このライブ感、グルーブ感こそがキャラショーの醍醐味とも言えるが
今日に限ってはそんな「煽り」も不要である。
なにせ開始3分で子供たちはトランス状態
大騒ぎである。
色んな演目見てきたけど、こんな一体感は初めて。
④大人にも愛されている件
熱気に包まれるのは子供たちばかりではない、
年齢を超え、性別を超え、人種を超え、宗教を超え
その場に居合わせた全ての人たちがその熱気にあてられてしまうのだ。
お父さん、お母さんも我が子忘れて必死にビデオカメラ回していたり。。。
塔から敵キャラが飛び降りる演出等、
保護者の皆さまもなかなか盛り上がってました。
⑤キュアブロッサム(赤)がやたら可愛い件
スーツアクターは背中で語る。喋れないから。
体で、動きで、
意味と脈絡を、感情を、
そしてキャラの個性を表現するしかないのだ。
だからこそ一流のスーツアクターの
その動きは物語りを雄弁に語り、
その体が感情を叫ぶのである。
それだけではない。
着ぐるみには、魂が宿る。
僕らには魂と見えているのかもしれないが、
それはたぶん演じ手の愛
作品に対する愛かもしれないし
キャラクターに対する愛なのかもしれない
ごく稀に幸運が巡ってきた時の話だが
およそキャラクターが憑依したとしか
考えられない演技をするアクターがいる。
それはもう液晶ぶち抜いてテレビの中に入ってしまったかと
錯覚するほどである。
そんな凄いアクターが、この日本に少なからず居る。
ご飯のおいしさと共に
日本に生まれたことを心より感謝する瞬間だ。
で、話は戻ってキュアブロッサムが可愛い件だが
アニメ版のキュアブロッサムより所作が可愛かった。
あれは狙って出来る動きじゃない。
ていうかたぶんマスク脱いで目の前でその動きされたら
たぶんおもむろにグーで殴ってしまう。
だが着ぐるみショーにはベストマッチだ。
何のキャラのつもりなのか、
もしくは中の人の素なのかよくわかんないけど
あれは可愛かった。 いやほんと可愛かった。
そういった意味では魂もへったくれもないが、(失礼)
可愛いは正義である。
⑥キュアマリン(青)が可愛い件
ハートキャッチプリキュアのキャラデザは
いまどきのアニメとしてはちょっと特殊。
細い手足に大きな頭。デフォルメの効いた独特の絵だ。
これはけっこう着ぐるみには落としやすいんだと思う。
かぶり物だから少なくとも生身の人間の頭よりは
でかいマスクにならざるを得ない。
自然と実現できる等身は限られている。
八頭身なんて夢のまた夢だ。
むしろ当プリキュアは着ぐるみのために設計されている
としか言えない等身を実現しており、
アニキャラを着ぐるみへと、
素直に、しっくりと、脳内変換可能 である。
今回のキュアマリンのアクターがスタイル抜群だったため!
なおさらそれを際立たせる結果となったようだ。
⑦敵キャラのアクターが神
今回の敵キャラの動きはキレッキレだ。戦闘シーンも派手な見せ場が多い。
ヒロイン二人のプリティーなダンスについ目を奪われてしまうが
敵のダンスのキレもハンパじゃなかった。
細かい動きについ魅せられてしまいます。
以上、思うつくがままに7つの理由を書き出してみました。
とまぁここまで書いておいてちゃぶ台ひっくり返しますけれど
僕はキャラショーを見るのに7つも理由は要らないとも思います。
単純に面白いから見に行けばいいのです。
キャラショー独特の決まりごととか制約とかを知った上で見ると
それはそれで詫び寂び萌がありますけれど
単純に好きなキャラクターが舞台で動き回る姿を見るのは
アニオタとしては嬉しいものです。
みなさんもこの春、お子様と一緒に
「ハートキャッチプリキュアショー」
へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
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