土曜日, 9月 13, 2014

Yamaha MT-07 100km試乗インプレッション

話題のMT-07が近所のバイク屋で
レンタル開始していましたので
100kmほど試し乗りさせていただきました。

結論から言うと
  • 総じて優等生。よくもわるくもおりこうさん。
  • デザイン秀逸 カッコよさとコストダウンの両立!
  • 250cc並の軽快感はダテじゃねぇ!軽い!
  • 疲れない。魔法のようにしっくりくるシート
  • 乗りやすい。人馬一体感はかなりのもの。完璧なライポジ
  • 街乗り最強。何をやっても総じてイライラしない味付け。
  • 2面性のあるエンジン。回すと爽快!ゆっくりも走れる。
  • HondaのNC700とは比較にならない楽しさ。

といった感想です。






MT-07の造形は本当に素晴らしいと思います。

完成度が高い。色気や際立った特徴とかは無いけど
綺麗にまとまっているな、と。

MT-09のコンセプトってすごく好きなんですけど
バイクとしての形は圧倒的にMT-07の方がカッコイイと感じます。
安さを微塵も感じさせないデザインです。

取り回しは250ネイキッドと大差ないです。

脚付き抜群。
当方身長が163cmなのですが両足ちゃんと足が付きます。
かかとは届きませんが。。。。
シート高の低さも一因ではありますが
前側を大胆に狭めたシートそのものの
形状が快適な脚付きをサポートしているようです。
それにしても出来の良いシートでした。
一見ペラペラですが座り心地は素晴らしく、おしりは全然つかれません。
ただ、シート低すぎて足が窮屈なのでハイシートがあれば即交換ですね。
たとえ交差点のバレリーナになろうとも、
シートは高いほうが見晴らし良いので好きです。

ハンドリングは自由自在でした。

イメージどおり。
WR250Rのモタホイル仕様との比較になりますが
コーナリング中にビタっと安定して余計な動きが無いのは良かったです。
特にピッチングの収まりが秀逸。
WR250R純正足回りは
オンを走るには柔らかすぎるが
オフを走ると硬すぎる
というなんともむず痒い塩梅なのですが
さすがオンロード専業バイク。ひと味違います。
巷ではリアサスが安物過ぎるという声もありますが
僕はぜんぜん気になりませんでした。
街乗りでは確かに硬い気がしたけど、峠だといい感じです。
上りも下りもほんと曲げやすかった。
ライン変更も自在。切り返しも軽い。
でも一番の美点は後述しますが
スロットルをガシガシ開けて走れることだと思います。

ライディングポジションはとてもよいですね。

全身が緊張しない感じでリラックスしてのれます。
運転はし易いです。ちょっとシートは低いので
膝の曲がりは窮屈かも。最強の下駄バイクです。
トップブリッジ上のメーターは視認性良かったです。

ブレーキは現代のバイクとしては普通かな。

過不足ありません。
個人的好みでいうともう少し初期制動力が高い方が好み。
もし買うならABS無しモデル買ってメッシュホース化しちゃうかも。

MT−07のエンジンは100点です。


エンジンは1000~2000rpmは実用的ではありません。
まぁ2気筒なので当然ですが。

2000から3000rpm付近は街乗りで多用する領域だと思うのですが
フワッとしたレスポンスで楽ちんです。
交通の流れにのって走る分には
至極快適で急かされない、
旅バイクや下駄としては素晴らしい完成度だと思いました。
40km/hで流しても快適です。
振動も極わずか。
まぁでも正直、この領域はエキサイティングではありません。

3000rpmから4000rpmを境にこのエンジンは豹変します。
このあたりを使うと完全に交通の流れをリードしちゃう感じ。
一番ギアチェンジが忙しくなる領域

5000rpmから6000rpmあたりの回転フィーリングは
とてもシルキーでドラマチック。
その上、スロットルレスポンスもトルクも急に勇ましくなります。
フリクションロスが少ない現代エンジンらしい感じで
スーッと速度が乗っていく、
例えるなら前からゴムで引っ張られるような感じで
力強くも優しい不思議なトルク感
この領域は急に楽しくなります。
にもかかわらず乗りやすい。ギクシャクしない。ドン付きがない。
だからコーナー出口でガンガン開けれます。多分速いぞこのバイク。

その先の回転数でこのエンジンがどうなるかは知りません。
だって走行15kmの新車だったからなんだか申し訳なくて開けれないし
なにより流石に非常識な速度域になってくるからまぁ社会人としては
この先はクローズドコースでしか語れないかな、と。

何でもかんでもそつなくこなす、良いバイクだと思います。

気楽に乗れるし疲れないので日常の足にもってこいです。
旅にもスポーツ走行にも使えますし
ジムカーナにはとても良いでしょうね。

強いて欠点を上げるとするならば。。。
もうちょいエキサイティングだと個人的には
よかったのですが、、、
じゃあMT-09買えよっ!!て話になるのでしょうね。
あと、エンジンキャラクタがドラマチックではあるものの
超優等生過ぎて、、、4000rpmからガラリと印象が変わるのですが
回すと速すぎるが回さないと遅すぎる。
決してギアチェンジをサボれるバイクではない。
むしろ僕の乗り方だとシフトチェンジがちょい忙しい。
でも昔試乗したHondaのNC700と比べたら
はるかにエキサイティングなエンジンですよ。
スポーツライディングするならこっちです。
ただ最新のNC750は乗ったこと無いので
ちょっとアンフェアな評価かな。

最近のヤマハはマジいい商売していると思いますわ。
でも俺はこの試乗で買うなら09だと思いました。
もう少し低回転トルク欲しいわ。

2015年3月 追記

先日MT−09をレンタルしたのですが
圧倒的にMT−07の方がおすすめだと思いました。
09はなんだか疲れるバイクだったなぁ。
俺の腕では自由自在とはいかなかった。
加速はもちろん素晴らしいの一言ですが
ネイキッドのポジションであの加速はちょっと耐えられない。
もうちょい前傾じゃないと辛い。
ハンドル交換したら印象変わるかもね。
Aモードは繊細すぎてBだと普通で
Cはダルすぎてシフトダウンできないといった印象。
MT−07は右手の捻り方次第で快適にもエキサイティングにも自由自在。

参考リンク

MT-07インプレ
MT-07 vs NC750X
MT-07 インプレ

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