土曜日, 8月 30, 2014

東北ツーリング 総括

青森を中心として岩手、秋田という、未踏だった地を
一人旅してきました。
これで全日本においてバイク未踏っぽい地はおおまかにいって
能登半島と紀伊半島くらいになりました。
全行程2400km中、半分は雨。うち本日の走行距離ざっと1000km
めちゃくちゃ楽しかったです。確かな満足。
14年くらいのバイク人生でかれこれ20万キロほど走っているので
約1%をこの夏休みで走ったような感じです。

昨日本州最北端付近恐山に居る頃でしょうか。
あー、なんか大満足だし、体調も良いから
八甲田山と十和田湖と白神山と八郎潟見てから一気に帰ろうと
なんとなく決意し、
ぐっすり寝て起きたのは6時半。
実に本日は午前七時から午前3時半まで
20時間以上バイク乗ってました。

家に帰るにはとにかく距離を稼がねばと思い、本日は
45分走って15分休む(or 観光)というストイックな行動を
意識的に徹底したのですが
その甲斐あってか最後まで集中力は途切れず、安全に無事帰宅。
途中、32km/L(満タン法)の過去最高燃費も叩き出しつつ。
でも思い返せば
本日温泉で30分、昨日恐山で40分くらい観光した程度で
今回の東北旅行は
どこも10分程度しか滞在していなかったような気がします。

今回の旅は色んな意味で
自分を取り戻すための旅でした。

3年ほど前に鹿沼の奥地あたりで派手にずっこけて以来、
ずーっとスランプだったんですよね。バイク乗るのが。実は。

とにかくアスファルト怖い。おっかない。

だがしかし不整地はぜんぜん怖くないという、
不思議なスランプ。

立ち直れず、SV売り飛ばしてWR買ったりしたわけですが
今回、ようやく何かを掴みました。

どんなスランプかと乗り物好きに伝わるように語るとすれば、
人馬一体の感覚が得られない、と言いますか、はたまたスイッチが
入らないといいますか、とにかくオンロードが怖くて。

でも先日の福島林道修行でなんかキッカケが掴めて。
なんか、
あと一歩で掴めそうな気がして。

そう思うと、
どうしても夏休みはバイク修行行きたい
そして、憧れの白神山地行かなきゃ!
というわけで急に夏休みとって青森へ。

今回掴んだのは自分にスイッチを入れる再現性です。

がっかり観光スポットは意外にも白神山地でした。ゲート封鎖の為。
ベスト観光スポットは恐山。火山風景的に。
ベストビューは尻屋崎かなー。
ベストツーリングルートは下北半島国道338。実によい。
ベストワインディングロードは八甲田山周辺。理性を忘れるね。
林道アワードは恐山周辺。モタード無双

夏休みはあと3日。
明日は寝て過ごすから、あと2日。
もうなんだか満足したのであとはのんびり過ごします。

東北ツーリング3日目。八甲田山、十和田湖、白神山地、八郎潟

十和田湖、八甲田山周辺の国道の様子


カルデラ湖と聞くだけでなんだかワクワクしますね


秋田県側に回って日本海を一望

八郎潟にある、日本一低い山

八郎潟で眺める夕日

下北半島一人旅。東北ツーリング二日目

六ケ所村といえば核施設!!
プロ市民で騒然としているかとおもいきや
静かで自然豊かな素敵な場所


天候にはまぁまぁ恵まれました。
下北半島から眺める太平洋はなかなか。

今回の旅で一番気に入ったのは恐山。
おどろおどろしい場所かとおもいきや
風光明媚な火山

薬研渓谷

薬研渓谷付近の林道


尻屋崎の景観は本当に美しかった。
人生におけるベスト岬

尻屋崎の灯台



三陸地方、震災被害状況視察 東北ツーリング初日

気仙沼市の震災の爪痕は生々しい

瓦礫は無くなったものの、更地が辺り一面に
広がる様は日本とは思えない風景です。

陸前高田市ではもりもり盛土しています。
次の津波が何百年後かわからないですけど
人々の記憶やWEBにある津波の恐怖からすれば
土でも守らないと人は帰ってこないのでしょうね

プレハブ小屋のローソンが何箇所かありました。





浄土ヶ浜

夜は久慈でのナイトライフを楽しみました。

日曜日, 8月 17, 2014

WR250R + SP忠男 PowerBox の考察 結論;良くわからんけど良い

先日、リプレイスのフルエキの煩さに耐えられなくなり、
マフラーを純正に戻しました。

すると
なんということでしょうか
純正ちょー乗りやすい!!

けっして、Outexのフルエキが悪いわけじゃないです。
レスポンスも高回転時の伸びもノーマルとは比較にならない程よいですし
シャシダイ上でもFMFよりは1PSくらい上とのコメントを
BLRのおっちゃんから頂いているのですが
やっぱ、中低速の乗りやすさとトルクの出方は
純正マフラーは優しい味わい。疲れない。

この疲れなさをより極めたいと思い、突然SP忠男の
PowerBox、通称力箱を導入いたしました。

ちなみに乗り味は良くなりました。5000~6000rpmあたりの
トルクの出方がモリモリでより一層優しい味わい。
3500rpmあたりのトルクの谷は定常だと
そんなに変化していないけど
過渡はとても良くなってる感じです。なにこれすごい。

6速で定常トルクの出方を観察する限り、
アクセル開度高い時の低速トルクが増えたとは思えません。
50kmから60kmに6速で加速しようとすれば相変わらずもたつきます。
でも、普通に乗るとスイスイとスピードが乗り
トルクの谷を過渡だと感じることができません。

言葉で説明するのはすごく難しいのですが、なんというか
アクセル開度とトルクの関係がすごくリニアになった感じ。
より直感的なアクセルワークが可能になります。
街乗りのイライラが解消されました。
街の流れを少しリードするような速度域はとても気持ちいいです。

中速のレスポンスも改善傾向。
にもかかわらずドン付きも改善。
ああなんてスウィートな感触でしょうか。
エアクッションで背中を押されるような加速、
とでも例えれば伝わるかなと思います。
スムーズさと力強さのバランスがそこにあります。

いい買い物でした。

まずはOutlineから解説















上が純正
下が力箱
純正エキパイが耐熱鋼か何かで作られているのに対して
PowerBoxはシームレスステンレスパイプっぽい感じです。












写真はフランジ部の寸法。












スレンレスパイプの規格表と
周長の実測結果より、
外形38mmのSUS管と思われます。
肉厚はおそらく1mmかな。
とすれば、断面積は1134mm^2
ピストン断面積に対して4656mm^2に対して
1/4くらいの断面積。
8000rpm(133rps*2pi =837rad/sec=ω)の時の最大ピストンスピードは
ストローク53.6=2rより、Vmax≒ωr≒22.4m/sec (平均ピストンスピードではない)
排気管とシリンダの断面積比はざっくり4なので、
出口付近の排気のピーク速度はざっくり90m/secくらいか。
排気温度を600℃と仮定すれば音速はだいたい600m/secなので
チョークに対してはまだまだ余裕あるよね。
















力箱にはエキパイ出口から25cmくらいのところに
ステップ」があります。
拡管とか言われるのかな。
38mmパイプと42.7mmパイプの段付き部です。
断面積変化部で音響インピーダンス境界面ができ、
圧力波が負圧波となって反射します。
負圧波がタイミングよく排気バルブが開くタイミングに到着すると排気の引き出し効果が狙えるわけです。ここ数年のリプレイスマフラーでは常套手法ですね。
エキパイのフランジから排気バルブまでの距離はさっぱりわかりませんが
仮に5cmくらいとして
排気バルブからステップまで30cmくらいでしょうか。
排気温度依存ですがざっくり音速を600m/secとすれば排気脈動の往復時間は
(往復0.6m)/(音速600m/sec)=1msec.
60000rpmでようやく1次の脈動を捕まえられる程度ですので
どうやら脈動狙いのステップではなさそうですね。
Outexの拡管の狙いとはコンセプトが違うようです。
単純な背圧低減狙いのように素人目には思えます。どうなんでしょ。













 力箱といえば、やはりこのヘルムホルツ共鳴室っぽい
サブチャンバーでしょう。
直径は50mm、もしくは50.8mm
断面積は内径48mmとすれば
1810mm^2










 長さはちょうど100mmでした。
つまり容積は、
1810mm^2*100mm=180cc
コーヒー缶くらいですね。












連結部の直径は17.3mmのパイプかな?
ノギス無いのでよくわかんないです。
連結部の断面積は内径15くらいとして170mm^2くらい。
連結部の長さはざっと30mmくらい
ヘルムホルツ共鳴の固有振動数を算出するだに
Neck length L = 30mm
Opening area S=170mm^2
Cavity V=181000mm^3
固有振動数ω=音速×√(S/LV)
=600,000mm/sec*sqrt(170/30/181000)=3357 rad/sec =534Hz
あれ?エンジンの回転数100Hz前後とぜんぜん同期しねーぞ
5次くらいの反射波を使っているのか、
ピークを使うつもりが無いのかは不明
空気バネとして使って吸い出し効果を狙っているとは思うのですが















拡管から約7cmのところにNeckがあります。
排気バルブから400mmくらいの距離でしょうか。
往復0.8mですので音速600mの仮定で
圧力波の往復時間は1.3msec。やはり1次の圧力波は使えません。

とまぁここまで計算して飽きました。
結論、さっぱり理論わかりません。畜生。