日曜日, 7月 10, 2016

ADHDが天才になるためのヒント。集中力はマネジメントすべき有限の資産だ。

僕は我ながらADHDっぽいところが多々あるなぁと自覚している。
ADHDとはAttention Deficit Hyperactivity Disorderの略で、
日本語で言うところの注意欠陥・多動性障害だ。

その行動障害が社会生活の差し障りとなっている場合、
この病名が付与される。

僕は、診断を食らった訳ではない。
その資質は大いにあるが、おそらく病的ではない。
仕事もクビにならず、むしろ理系サラリーマンエンジニアとして
ADHDならではの過集中を仕事に戦略的かつ最大限生かし、生活している。
だから病気ではなく、個性の範疇だ。

僕の興味の対象がたまたま自然科学と工学分野だったのは不幸中の幸い、
いや、むしろ軽度のADHDだったからこそ、今の僕がある、と思っている。

ADHDとは、精神病の一つの枠組みというだけだ。
鬱やらアスペルガー同様に、症状や程度は人それぞれ異なる。
ADHDの典型的な症例(社会生活上の困難)は
不注意、過活動、衝動性だと言われる。
要するに、
興味無いことを無視してしまう。
興味のある領域が狭い。
その一方で興味あることに対しては無性にアグレッシブ。
これがADHDだ。
ある種の天才になれる、それもADHDだ。
個性か、はたまた病気か、あるいは才能と呼んでいいかは
人それぞれだ。

ただ、サラリーマンとして活躍できるか否かは
この病気?と正しく向き合い、
適切な対応が出来るか否か
にかかっていると僕は捉えている。

自覚して、
戦略的に対処すれば、
これは何物にも代えがたいほどの
魅力的な個性となりうると、
僕は確信している。

その魅力とは、スイッチが入った時の異様な集中力だ。
一般的にこれは過集中と呼ばれる。

双極性障害、アスペルガー症候群でもこう言った過集中は起こりうる。
健常者だと、どうだろうか。僕には健常者の気持ちは分からないが
おそらく大抵の健常者には集中力で勝てるだろう。

もし、興味の対象が生産的・有意義なことであれば
その人は無敵となりうるのだ。

ただ、ADHDはその集中力をマネジメントすることが大変苦手だ
おおよそ不可能と言っていい。そもそもそれが可能なら病気じゃない。

一方、サラリーマンエンジニアに限らず、
なんらかの分野でプロであるという意味は
コンスタントに結果を出せるということだ。

コンスタントに、安定して、アウトプットを出すというのは
ADHDの人にとって最も過酷な課題といえる。

そこでこの記事では
集中力とはマネジメントすべき有限のリソースである
という概念を提案したい。

健常者だとちょっと想像し難いかもしれないが、
ADHDの人は集中力を管理できない。
しかも、スイッチさえ入ったら一気になんでもやれちゃうから、
気分が乗らない時は何もしないのだ。
基本的になんでも先延ばしである。
そう、学生時代になんでも一夜漬けで勉強してしまい、
その上、そのスイッチ入っちゃった時の卓越した集中力で
なんとか乗り切ってしまうという、
ある種、不幸な成功体験をたくさん持っているのである。
言うまでもなく僕もそんな人間だ。

こういうメンタリティーの人間は、
コンスタントな結果が求められる社会に出てから苦労する。
もちろん僕は苦労した。

そんな苦労の中で、社会人として、ADHDとして、学んだことをここで伝えたい。

結論はシンプルだ。

  1. 過集中は過度に疲れるので、割に合わない。
  2. そもそも集中力は有限のリソース。意識的にコントロールすべき
  3. アウトプットを最大化するには「適正な集中」が必要。
  4. 瞑想で集中力の総量は少し上げることができる。
  5. 過集中は瞑想で得た冴えた気分を台無しにする。
  6. 瞑想後はいつでも過集中に入れるがお勧めしない

以上である。

過集中はとにかく疲れる。虚脱とセットの行為であると言って差し支えない。
虚脱とは、すべての集中力がなくなる時間のことだが
大抵、過集中していた時間の数倍の虚脱が待っている。
過集中を仕事で使うとせいぜい3時間くらいしかもたない。
午前中に過集中で仕事すると午後は消化試合になる。
1日の仕事のアウトプットを最大化させるには適正な集中を続けるしかない。
ADHDな人にとって「適正に集中する」というのは死ぬほど難しい
ことであることは百も承知だが、それでも
声を大にして、僕は言いたい。
重要なのは適正な集中である。
それが1日の仕事の総量を最大化させるコツだ。
まずは適正な集中を目指し、過集中を避ける。
これがADHDサラリーマンへのアドバイスだ。

集中力が有限のリソースであるという事実も仕事をする上では見逃せない。
体力ややる気同様に集中力も有限の資産であり、予算があるのだ。
集中力を仕事でどう分配するつもりなのか、
ちゃんと意識して仕事することはとても大事なことだ。
集中したら、疲れるから、休憩する。
集中に対する休憩は、ボンヤリするか、心を無にするか、寝る、しかない。
休憩中にスマホを弄るなんて、とんでもない話である。それは休憩にならない。
休憩できたかどうかの目安は、また集中できるか、である。
休憩後に集中力が上がらないのであれば、それは休憩とは言えない。

欲しい時に欲しいだけの集中ができる人というのはそれほど多くはないだろう。
ジョギングやら筋トレ、コーヒーなど、人それぞれルーチンはあると思うが
僕は瞑想をお勧めする。
瞑想のやり方はこちらで説明する。
瞑想で得られる気分を僕は瞑想的気分と言っているが、
この状態になるといつでも集中した状態に入れる。かなり便利だ。

瞑想的気分は再現性よく集中した状態に入れるが、
過集中は瞑想的気分をなぜかぶち壊す。

以上
集中力をマネジメントする意識をもてるかどうか
がADHD気味の人への成功のアドバイス
という話でした。




0 件のコメント: