今回処理を追加したWR250Rのエンジン内部部品 |
遂にWRちゃんのエンジン内部にまで
手を入れてしまいました!!株式会社フリクション様に依頼しました。
正直格安だと思います。いい仕事しますねぇ!
DLCコーティングされたパーツたち |
漆黒のダイアモンドライクカーボンまじクール。
エンジン内部に隠れてしまうのがもったいないです。ピストン;WPC+モリブデンショット 5000円
DLCやれないか相談したけど
ゼロから設計しないと厳しいと断られたので
あえなく定番の仕様に。
リングの溝への処理が難しいのかな?
まぁここは冒険しないでいいや。
WPCというショットピーニングで表面に残留応力を
残して疲労強度を上げつつも、
モリブデンショットにより若干摺動性が改善された
はず。
バルブリフタ;3Dラッピング+DLC @5200円
ラッピングによる鏡面加工してからの、DLC
DLCは油との馴染みの問題があるので
流体潤滑なのか境界潤滑なのかよくわかんない
場所に投入するのはすこし勇気がいるのですが
相談してこの仕様に。
膜厚4ミクロンとDLCにしては極厚なので
一番金かかりました。
納期もこの子にひっぱられました。
個人的には一番心配ではある。
逆にエンジン壊しそうで怖い。
流体潤滑状態ならば、ラッピングが効くと思う。
高回転領域で。
DLCは境界潤滑なら効くと思う。
主に低回転領域で。
いずれにせよトライボロジー的に厳しい場所なので
若干怖いです。なんとかなーれー
ピストンピン;WPC+DLC 2600円
ここは定番なので特に心配はない。実績多数。
まぁそれなりに効果はあると思う。
処理の値段も安いのでとりあえずやっとけ感。
ピストンリングのトップ WPC+DLC 3250円
写真撮り忘れました。
ショットピーニングしてからのDLCです。
無潤滑に近い場所なので迷わずDLC。
セカンドリングについても相談したのですが、
鋳物っぽいからオススメできないと言われたので断念
まぁここは効果あるのか無いのか
俺にはよくわからん。
条件シビアだからDLCすぐ剥がれちゃったりしてねw
シフトフォークシャフト WPC+DLC 3900円
ショットピーニング及びDLC
こちらも定番の処理なので何も心配はしていない。
特にこれまでも不満はなかったのだが
多少シフトフィーリングが
改善したら嬉しいな、と。
まぁ単気筒エンジンだからできる贅沢だよね。
4気筒でこれ投入したら懐が死ぬわ。
エンジン組み上がりはまだ先なので
インプレはそのうち。
それにしてもDLC美しいですぅー
漆黒のDLC すべすべしてて気持ちいい。 |
10 件のコメント:
「日立金属」「二段過給」「ピストンピン」で検索するとハーキュナイトという
あまりホットでないものが検索されるのには笑った。今ホットなのはSLD-MAGIC
でしょ?これは広報の責任と言いたい。
ここまで最先端の話はたぶん日立金属の広報や東京映画社といえども把握できないでしょう。
二段過給でできていると言い続けているのはM重工だが、子会社のM自動車へも技術供与できてない。
ディーゼル前面に出しているけどマツダも技術力はない、長年の感からこれは日野だと思う。
とにかく日野は最も古い自動車メーカーでありながら、歴史とか権威を持ち出さない。これが日本力
なのだ。
やっぱ特殊鋼の最先端を行っているのは、K博士たちの合金設計の力ですね。
鋳造技術もすごいからSLD-MAGICは出来ているとも言ってました。
とにかくこれで高級金属カンパニーも自動車部品やってるような
イメージが出来ました。
そういえば、K博士は今年の4月から島根大学の客員教授になられているんだとか。
物理領域だとか言ってました。
やはり出雲神話によると古代天皇の権威を支えた地、島根県安来市のたたらの精神は
いまもものづくりの魂として息づいているのでしょうね。松江市を観光していた
とき偶然玉鋼という名の日本酒を買って家でいただきましたが、ものすごく美味
しいですね。
それにしても、佐久間特殊鋼もピストン素材の提供において最強ですよね。
結構日立材のSLD-MAGIC揃えてますからね。
SLD-MAGICなら日立金属商事のほうが安いですよ。
この材料、鋳物で成功しているところはないのですかね?
鋳物部品として使いたい部分があるのですが、なかなかできるところが
なくて・・・・。
できるはずはない。世界一鋳造性は悪い鉄鋼材料と位置づけられる。
たぶんこの特殊鋼は日立金属以外では作れない代物ではないだろうか。
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