エンジンの吸排気系を変更した場合、エンジンの燃調変更が必要となります。
WR250Rに搭載しましたので、どうやってあの狭い車体に
埋め込んだか、今日はご紹介します。
キャブの時代では混合気を濃くするという表現が適切でした。
しかし、時代はインジェクション。
デジタル世代のエンジンチューニングにおいて
「空燃比を濃くする」という表現は似合いません。
「空燃比を濃くする」という表現は似合いません。
正確には「スロットル開度を補正する」です。
インジェクション車は各種センサをたよりにフィードバック制御で
必死に空燃比を合わせ込もうとECUががんばってくれるので
キャブみたいにエンジンぶっ壊すほどズレることはありません。
しかし、バイクにはクルマみたくエアフロ計とかついていませんので
吸気温度と吸気圧センサだけでは吸排気系変更にともなう
流量変化を補正しきれるわけではないのです。
ご存知の通り、エンジンにはスロットルバルブというものがあります。
スロットルで吸気を絞ることで、出力をコントロールするわけです。
吸排気、特にスロットルバルブより上流の抵抗を削った場合、
エンジンからみるとあたかもスロットルが開いたかのように振る舞ってしまいます。
でも実際にはスロットルポジションセンサは右手、いやスロットルバルブ開度を
拾っていますので、空気を吸い込んでいる量をECUは読み違えるのです。
WR250R用のi-con3はそこを補正します。
実際の空気取り込み量に相当するアクセル開度を信号として出力するのです。
結果としてECUは正しく吸入量を推定できるというわけです。
結果としてECUは正しく吸入量を推定できるというわけです。
※i-conそのものは、吸気圧補正モードとスロットル開度補正モードを選択可能。
i-conを2台搭載して両方補正する、なんてこともできるらしい。
i-conを2台搭載して両方補正する、なんてこともできるらしい。
WR用のi-con3はスロットル開度補正のみをやりますので
ECUが持つ各種の機能を一切邪魔しません。
吸気温度フィードバックも
吸気圧フィードバックも、
自己診断機能も、
吸気圧フィードバックも、
自己診断機能も、
すべての純正ECUの機能を生かしたままで、
吸排気の仕様変更にともなう吸気抵抗変化分を、
スロットル開度の補正として合わせ込み
吸排気の仕様変更にともなう吸気抵抗変化分を、
スロットル開度の補正として合わせ込み
結果として空燃費を妥当な値に合わせ込みます。
余計なことを一切やらないのでエンジンには負担がかかりません。
むしろ、燃費や排ガス対策で若干薄い純正より
エンジンには優しいと思われます。触媒には厳しいでしょうけど。
WRにはCO調整という、裏技もあるのですが
おそらくは全域にゲタを履かせるだけの調整です。
高回転だけとか中速だけを合わせ込むということは
十分可能ですが、全域で合わせ込むのは無理。
i-con3ならば各回転数毎に補正値を決められますので
全域で適正な空燃比が得られます。
プラグも長持ちです。
僕はCO調整でやってたころに
マフラーがすぐに煤だらけになり、
プラグもすぐ死んでしまいました。
i-conとダイノジェットで僕のWRは
セッティングを出してもらったのですが
僕の個体の場合、
中速のトルクの谷は濃くできませんし
高回転域はむしろ薄くしました。
たぶんエンジン保護、騒音対策のため
純正の高回転は濃いのでしょう。
Co調整ではここまで繊細なセッティングは不可能です。
さて本題のWR250Rへの搭載方法ですが
ダイアフラム駆動用のアキュムレータを撤去して
土地を確保しました。
防水のためにレトルトパウチで包み、インシュロックで
袋を閉じています。
このレトルトパウチは
コンビニで買ったマルチビタミンの袋です。
マルチビタミンと共に同封されていた乾燥剤も
一緒にぶち込んでいます。
転倒センサもインシュロック固定です
マフラー交換だけなら調整しなくても大丈夫だと思います。
ある程度はECUと吸気圧センサがフィードバックしてくれますので。
WRの高回転域は若干濃いと思いますので、エンジンは壊れないはず。
でもCO調整で6000〜8000のトルクは稼げるでしょうね。
流石に、エアクリボックス加工しちゃうと
俄然サブコン欲しくなりますよねー
ボックス加工すると吸気音は凄まじくうるさくなります。
どうも元凶はエアクリの金網のようで
DT-1エアフィルタに変えることでとても静かに、
かつかなりの出力改善ができました。
BOX改造時は純正エアクリ使わない方が良い!と思いました。
【参考】WR250R まとめ@DNR
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